【其ノ壱】からの続きです。
【出羽三山神社】今回は、頂上までバスで行き、参道を下ってくるコースで参拝してきました。
車で往復するか、参道を往復するかの二択しかないと思われていた方は、バスを利用すれば片道だけ参道を歩くという方法もありますので参考にしてみてください。
羽黒山の麓から頂上までは路線バスで約15分
本来は【随神門】から入り山頂へ向かうのが正式な参拝方法ですが、今日は体力面を考えて片道だけ参道を歩くコースです。
【いでは文化記念館】の無料駐車場に車を停め出発。庄内交通さんの路線バスを利用しました。
ちなみに始発は鶴岡駅です。
田舎あるある?運行ペースは1~2時間に一本。バス時刻の確認は念入りにした方がよいですね!
裏参道に入り神域へ
バスに揺られしばらくすると有料道路に入っていきますが、ここからが羽黒山の裏参道と言われています。バスの中からでも神域に入ったことを感じますね。
山頂に到着。
山頂には広い駐車場があります。いつも誘導してくださる方々がいて停めやすい。駐車無料です。
広大な敷地!滞在時間1時間は必要。
バスを降りた駐車場から参道へ入ると、ひんやりとした空気に変わります。しばらく歩くと鳥居が見えてきました。
鳥居には、出羽三山に鎮座する「月山神社」「湯殿山神社」「出羽神社」の文字が。
「出羽三山神社」というのはこの3つの神社の総称です。ここ羽黒山には三山の神様を合祭する【三神合祭殿(さんじんごうさいでん)】がある為、ほとんどの方がこの羽黒山頂の神社のことを「出羽三山神社」と呼んでいるようです。
大きくて立派な手水舎。
茅葺屋根の鐘突き堂、珍しいですよね。羽黒山内では国宝五重塔の次に古い建物だそうですよ。
奥に見えてくるのが【三神合祭殿】
総朱塗りの社殿が美しいですね。茅葺の厚さはなんと2.1mにも及ぶそうです。急な階段を昇ると頭上に三山の神社の名前が掲げてあり、お賽銭箱も3つあります。それぞれの場所で参拝しましょう。
出羽三山の御祭神
【月山神社】月読命(つきよみのみこと)
【出羽神社】伊氏波神(いではのかみ)と稲倉魂命(うかのみたまのみこと)
【湯殿山神社】大山祗命(おほやまつみのみこと)、大己貴命(おほなむちのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)
お丑様も御鎮座されていましたよ。可愛すぎる・・・。
山内には八百万(やおろず)の神々様
山内には百八末社といわれる社があって、八百万(やおろず)の神々様が祀られているそうです。
全てに手を合わせようとすると、頂上の敷地だけもかなりの時間がかかります。滞在時間は余裕をもってみておいた方が良いですね。
今日は敷地内にある天宥社で、蜂子皇子御尊像を参拝することができました。
【蜂子皇子(はちこのおうじ)】は、第32代崇峻天皇の皇子で、出羽三山の御開祖です。
蜂子皇子、ちょっと恐い御顔をされていますよね。これは人々の苦悩を一身に引き受け、悩みをお聞きになったからだと伝わっています。
東北唯一の宮内庁管轄地「蜂子皇子の御墓」
看板に「宮内庁」と書かれています。
この先に東北で唯一、宮内庁管轄である「蜂子皇子の御墓」があります。少し分かり難い所にありますが、木々に囲まれた静かな場所です。是非探して参拝してくださいね。
7月15日 例祭【花祭り】
そしてなんと、今日は偶然にも【花祭り】という例祭が執り行われる日でした。良い日に訪れたわ( ̄▽ ̄)
7月15日 例祭〔特殊神事花祭〕
稲の開花期にあたり、災厄のないことを祈願する祭である。三山の神輿や稲の花に見立てた造花を飾った万燈などが鏡池の周りを一巡りするが、参拝者はこの花を取ろうと奪い合う。花を手にした者は神の恩恵が厚く、他に勝る良き実りが与えられるといわれている。
献燈の花が色鮮やかで可愛いいです^^花祭ではこの花を奪い合って持ち帰るとか。家内安全と五穀豊穣を祈願し神棚にお供えするそうです。
御神輿もスタンバイ!この御神輿に神霊が移されるそうです。今はまだ移されていない。
これから御神事が始まるようです。
【蜂子社】と【三神合祭殿】の間に位置する場で神事が執り行われています。なかなか見ることのできない貴重な場面。じっと見守ります。
蜂子社の扉も今日は開かれていました!
蜂子社の隣には、昇り龍の彫り物が見事な【厳島神社】が御鎮座されていますよ。
羽黒信仰の中心 神秘の【鏡池】
羽黒山の中でもパワースポットとして名高い「鏡池」。今の時期は蓮などの緑が茂るので、寒い時期のほうが「鏡」のように見えるかもしれませんね。
東西38m南北28mの楕円形のこの御池は御本殿の御手洗池であり、年間を通しほとんど水位が変わらず、神秘な御池として古くより多くの信仰をあつめ、また羽黒信仰の中心でもあった。(中略)、古来より多くの人々により奉納された、銅鏡が埋納されているので鏡池という。
引用:出羽三山神社HPより
神秘の鏡池から三神合祭殿を臨みます。少しだけ社殿が鏡池に映り込んでいます。
さあ一通り参拝を終えたので、忘れずに御朱印を頂きましょう!
通常版の御朱印。見開きにどーんと大きな朱印が押されています!境内と神域の広さが御朱印にも表れているようですね。
ちなみにこちらが令和2年の限定御朱印。
そして本日はここから石段を下っていきますよー。