きっかけは2020年春。
天童市報の彫り師募集の記事でした。
正式な名称は「天童将棋駒後継者育成講座彫り駒受講生募集」というもの(長い!笑)。講座期間は5年。「後継者育成」という文字に、ちょっと重いかな~とも、正直感じていました。
天童将棋駒は、経済産業大臣の指定を受けた「伝統工芸品」です。様々な分野でも後継者不足、よく聞きますよね。天童の将棋駒も同じなのだろうと思いました。ただ、知りませんでしたがこの講座、随分前から定期的に募集開催されていたようです。今回の募集は5次。ということは少なくとも20年前から育成講座が始まっていたということ。この20年という取り組みが、遅いのか早いのかは判りませんが、天童の本気というか山形県将棋駒協同組合の本気?!を感じ、生半可な気持ちで応募するわけにはいくまいな( 一一)と悩んでいました。
当然ですが後継者育成ということは、若い担い手を必要としているはずですから。年齢的にもどうなんだろう?
コマコ、普段はOLやってますが、いずれは辞めて彫り師の道に入るということ??いやいやまさかね・・・そもそも5年で使い物になるわけないし・・・。だいぶ歳いっちゃってるし!
そんな二の足を踏んでいた時、思い出されたのが中学時代に授業で彫った「王将」のことでした。
駒の彫り師を目指す②へ続く