駒の彫り師に欠かせない印刀。さらにその印刀を砥ぐのに欠かせないのが砥石です。彫り師を目指さない限り、使うことはなかったんじゃないか?と思う砥石ですが、今や彫るより砥いでる時間の方が長いくらい。とにかく砥ぎまくってます!
砥石の面直し
何度も同じ面で砥いでいると、砥石は陥没してきます。陥没した砥石のままではうまく砥ぐことができません。そこで、初めての面直し。「面直し」とは「砥石の面を平らに直す」という作業のことです。さあやってみようー!
砥石を砥石で砥ぐ!
陥没した砥石を何を使って平らにするのか?ということですが、それは同じ砥石なんです。知らなかったー!砥石を砥石で砥ぐということですね( ̄▽ ̄)
面直しの砥石は「荒砥石」と言って、粒度(りゅうど)が荒いものです。今回はアイウッドさんの#300番ダイヤモンド砥石を使いました。
縦23.0×横7.0×厚さ0.8くらいです。
ダイヤモンドというくらいだから硬いということですね。薄いですが結構重い。800gちょっとありました。
砥石に線を書く
まずは、陥没している「中砥石」に鉛筆で線を書きます。均一に平らにするための目安となります!線は適当でOK。陥没しているので波打っていますね。
流水の中で面と面を合わせ、上下に動かしていく
中砥石の上に荒砥石を乗せます。流水の中で、面と面を擦り合わせます。
途中経過。砥石の周りの方から鉛筆の線が消えていきました。鉛筆の線が残っているところは特に陥没の度合いが大きいということですね。この線が全て消えるまで頑張ります。同じ場所で何度も砥いでいると陥没も大きくなり、平らにするのに時間がかかるということですね。
5分くらいかかったかな?全ての線が消えました!
面直し完了です!力も全くいらない。簡単に平らになりました。もっと早くやっておけばよかったなー。
さあ準備は整った!あとは砥ぐだけー( ̄▽ ̄)